【二十四節気 雨水(うすい)(2/19~3/4頃)】
<鮃(ヒラメ)>
ひらめは、カレイ目ヒラメ科ヒラメに分類される魚です。南シナ海に分布しており、日本近海全体に生息しています。寒い地方ほど漁獲量は多く、長崎では、養殖が多い。
ひらめの旬は11~2月となっています。冬の寒い時期は、脂がのっているため、身が引き締まっておいしい。3〜5年で50センチほどに成長し、3年で成魚となって産卵することができるようになります。
春から初夏にかけてが産卵期で、産卵を過ぎると身が痩せくるため、食する場合、味が劣ります。ひらめは、体表を保護色に変えることができ、十数分で周りと同じ色に変化させることができます。
<金目鯛(きんめだい)>
キンメダイは、北海道から南の水深200m以上の深海に生息していて、主に、伊豆や銚子沖など太平洋側で漁獲されています。なかでも下田港の漁獲量が多く、有名です。キンメダイは、紅色の美しい色をしており、祝いの席などでも重宝されています。
旬は、12~2月頃となっています。高級魚であり、人気のある魚のため、チリやアメリカからの輸入物も多く入ってきています。多くの脂が含まれ、刺身や煮魚として人気があります。
<福寿草(ふくじゅそう)>
福寿草は、キンポウゲ科の多年草です。春を告げる花の代表とされています。日本全国に分布し、主に山林で生育する植物です。花は3〜4センチほどの黄色い花を咲かせます。福寿草は、太陽光によって、光が当たると花が開き、陰になると閉じる花です。
三寒四温(さんかんしおん)
冬の寒い日が三日ほど続くと、その後四日間ぐらいは暖かいということを意味しています。これは、寒暖の周期を表しています。こうして繰り返していくことによってだんだん暖かくなり、春へと向かいます。この三寒四温というのは、もともと、中国北部や朝鮮半島の冬の気候を表す言葉で、後に日本に伝わってきました。
<雨水の時期の旬を使ったレシピ>
<筑前煮>2人分
〜材料〜
里芋3〜4個、人参3センチ、干し椎茸2枚、ごぼう1/2本、筍 50g、こんにゃく1/2本、
レンコン 5センチ、さやえんどう3枚、鶏もも肉 100g、ごま油 適量
だし汁 1カップ、みりん大さじ1、しょうゆ 大さじ1、砂糖 小さじ2
<作り方>
①干し椎茸を水で戻し、軸をとって半分に切り、出汁はとっておく
②鶏肉を一口大の大きさに切る
③人参、ごぼう、レンコンは、乱切りに切り、ごぼうは水にさらし、レンコンは酢水にさらす
④さやえんどうは、塩を入れたお湯でさっと下茹でする
④こんにゃくは、スプーンなどを使用して一口大に切り下茹でする
⑤里芋は皮をむいて塩揉みをして、水でぬめりを落とす
⑥鍋に油をひいて、鶏肉を入れて熱します、火が通ったら一旦取り出す
⑦人参、ごぼう、レンコンを炒める。里芋、だし汁、調味料を入れたら10分程中火で煮る
⑥鶏肉を戻し、さらに10分程煮込み、煮汁を絡めて出来上がり、最後にさやえんどうを飾る
<雨水の時期の主な行事とは>
桃の節句
3月3日の桃の節句は、女の子の節句として一般的に知られています。もともとは「上巳(じょうし)の節供」といわれていました。上巳は、桃の節句とも言われています。
旧暦3月3日頃は、桃の開花時期となることからそう呼ばれるようになりました。古代の中国では、3月3日に川に入り身を清め、不浄を祓ったあと、宴が始まるという習わしがありました。これが日本にも伝わり、平安時代には、人形を流し身を清める「人形遊び」そして、日本各地に伝統として残る「流し雛」と変化していったのです。ひな祭りに江戸時代の中頃から、一般的に行われるようになり、3月3日に、女の子の誕生を祝い、初節句として雛人形を飾るようになりました。
雛人形の飾りには菱餅などがあり、雛祭りに食べる雛あられがあります。これらは赤、白、緑の色となっています。この色にはそれぞれ女の子の成長を願う意味が込められています。赤は「魔除け」、白は「清らかさ」、緑は「健康」を意味しています。