沈丁花(ジンチョウゲ)
ジンチョウゲ中国が原産地の春先に咲く低木。大きさは、一メートルくらいまでなので、生け垣としてもちょうど良い高さの低木です。この花の特徴は、なんといっても香りです。
2月〜3月頃に花を咲かせます。寒さには弱いため、寒い地方では、鉢植えとして栽培するのに適しているでしょう。ジンチョウゲの香りが、香木の沈香に似ていることや、丁子(クローブ)の葉に似ていることから、「沈丁花」と名付けられました。
花芽は、秋ぐらいにでき、12月には大きななつぼみとなりますが、そのつぼみは3ヶ月間ほどそのままの状態を維持します。そして、つぼみのまま年を超し3月ぐらいにようやく花が咲くのです。 ジンチョウゲは、根が浅く、水を吸い上げる力が弱いため、乾燥は大敵です。そのため、夏は特に水をこまめに与えるようにします。
杏(あんず)
あんずの原産地は、中国の北部となっています。日本には奈良時代に伝えられ、万葉集にも登場しています。大きさは5〜10mほどの大きさに成長します。バラ科サクラ属に属しています。寒さに強いため、長野県や青森県で植栽されています。
花の色は、淡い紅色で、花びらは5枚あり、開花時期は、3〜4月です。梅に非常に良く似ていますが、。杏の実は、6月頃、3センチくらいの核果で、黄橙色に熟します。果実は、アプリコットジャムとして、非常に人気があります。
種子には、脂肪油、ステロイドなどの成分が含まれているため、杏仁(きょうにん)と呼ばれている咳止めの生薬としても使用されています。俳句では、「杏」が夏の季語、「杏の花」が春の季語として使われています。
ひばり
ひばりは、スズメ目ヒバリ科ヒバリ属に分類されています。全長17cmで、スズメに少し似ているが。それよりも少し大きい。よく見てみると、頭に冠状の羽をもっています。年中、河原や草地などに生息してますが、春の季節になると、空高く鳴きながら舞い上がり、1分以上さえずります。
また、周辺よりも高い場所にとまり、さえずることもあります。このことから、春を告げる鳥とも言われています。また、俳句などにも風物詩として多数詠まれており、春の季語としても使われています。
十六団子
山と里を行き来している神様の移動日が、3月と11月の16日であり、十六の団子を備えることを「十六団子」と言います。3月16日、農作物を守るために「田の神様」が里へ下りてきます。その日は、農村の人々は、神様をもてなすために16個の団子を用意していました。
そして11月16日は、神様が山に帰る日とされ、この日も16個の団子や用意され、お供えをしていました。神様をお迎えする役は「さおとめ(早乙女)」と呼ばれ、女性が行っていました。
<啓蟄の時期の旬を使ったレシピ>
オニオンスープ(2人分)
<材料>
玉ねぎ 2個、バター20g、水500㎖、コンソメ1個、パセリ少々、塩こしょう
①玉ねぎを薄く繊維にそって切っていく
②フライパンにバーターを入れ溶かします。玉ねぎを入れて、弱火で焦がさないようにうす茶色になるまでしっかりと炒める
③別の鍋に、水、コンソメ、先程の玉ねぎを入れて、じっくりと煮込む。最後に塩こしょうで、味を整え、頂く直前にパセリをかける
<啓蟄の時期の主な行事とは>
雨乞
雨乞いは、世界各国で見ることができます。日本においても農作物を無事に収穫することは、生活をする上で最も重要なことです。降雨、五穀豊穣を祈願する雨乞いが、地方によって形態も様々なものがあります。
山野で火を焚く、神仏に芸能を奉納する等。山野や山頂で火を焚き、太鼓を鳴らして行う雨乞いは、日本各地で見ることができます。また、神仏に芸能を奉納する雨乞いは、近畿地方などで多く見られています。